定価:2520円 (本体2400円+税5%) |
ジョウゼフ・コンラッド 万策尽きて ほか1編 ISBN4-89798-653-2 【日本図書館協会選定図書】 |
19世紀末の東洋の海とロンドンを舞台に、近代合理主義社会下の人間模様と家族の絆のありようを、海洋小説家ジョウゼフ・コンラッドが見事に描ききる。コンラッド作品The End of the Tether の本邦初訳。ほか短編「帰宅」(The Return)収録。 【あらすじ】信頼していた銀行の突如倒産で破産した老船長ウェイリーは、残された唯一の資産であった小型のバーク型帆船を売却し、 困窮する愛娘アイヴィーへの援助を考える。そしてそのためにはもう一度仕事に就くことが最善と決断し、旧友エリオットの問わず語りの話から、短気で偏屈な船主マッシーの所有する蒸気船ソファーラ号の共同出資者となり、船長職を志願する。 再び海に出て航行指揮をとることになったウェイリーだったが、航海中、欲得渦巻く思わぬ人間関係にまきこまれ、次第に極限状態へ追い込まれていく――。 |
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ジョウゼフ・コンラッド[作] 社本雅信[訳] |
四六判 上製 418頁 初版発行: 2006-06-22 |
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