定価:2100円
(本体2000円+税5%)
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冬の太陽
Outer Man and Inner Man
ISBN978-4-89798-641-8
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日本のバブル経済が崩壊して社会に暗雲が低迷し始めた頃、会社仲間から"アウター坊"の愛称で呼ばれていた松木文雄は、60歳で退職する。妻に先立たれ、退職後の生活に生き甲斐も、安らぎも見いだせずぼんやりと時を過ごす。そんな年の秋のある日、海辺を散歩していると心の中からもうひとりの自分(インナー坊)の声が聞こえてきた---。心で奏でる美しい詩とメロディーによって作り出される太陽の暖かさが、冬の人生をあざやかな虹色に変えてくれる。本書はそんな詩や楽曲をふんだんに取り入れ、読者をファンタジーの世界へといざなってくれる。同時に、生きてゆく歓びと勇気に気づかせてくれる。作者の堀内氏は、オックスフォード大学で現代イギリス詩、現代アイルランド詩を学び、ジャパンタイムズに詩・創作などに関するエッセーも発表している。
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