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世界と日本
人間・文化への新しい視点から

邦枝幸男著 (くにえだ ゆきお) 
四六判,上製,224頁
定価:本体 2,500円+税
初版
発行日: 2001.7.31
ISBN 4-89798-617-6

世界中のあらゆる文化特性の中でも、きわめて特異な日本人の集団意識。「汎アニミズム体質」とでもいうべき日本人の「こころ」の特質と歴史的変容を見事に浮き上がらせ、日本人に精神再構築の必要性を訴える。 こころの回復なくして、日本の将来はない!
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            読者諸賢へ−序に代えて(一部抜粋)

 この本を読んで得られるものは何だろうか、筆者の思うところを列記してみよう。
〇この世界に人間が「出現する」とはどんなことなのかが分かる。
〇境遇意識などの仮説概念を用いたことによって、現在グローバル化している地球文明の歴史的経緯と深部の骨格が、直覚的に把握される。
〇宗教が現れたことの意義がわかる。 
〇世界文明の大山脈、古代エジプト、ギリシア、インド、中国などを各々異なる文化たらしめた原理がわかる。
〇日本人の精神的なルーツがわかり、そこから現在までの経緯が、一つなが りとしてわかる。
〇日本文化の深いところにあるユニークなものが、人類の未来に大きな役割をもつのではないかと考えさせられる。

−筆者はこの本によって世界に対する問題提起をもしているつもりである−。
                        
 
               目  次(章見出しのみ表示)

     読者諸賢へ−序に代えて

     
第一部 新しい視座からの人間・文化論の試み

       第一章 仮定も込めて綴る人間の誕生、文化の基本骨格
       第二章 「境遇意識」優位の想定による文化の特色読み取りの試み

      
第二部 日本文化の諸現象をどう読み解くか
        
        第一章 日本における優位の境遇意識は?
        第二章 日本的集団意識の起源と汎アニミズム的体質
        第三章 「汎アニミズム信仰」の中での「素朴的和合」
              −楽園、またその喪失 
        第四章 「こころ」と日本の伝統文化
        第五章 「こころ」の衰退
        第六章 高度経済成長のはじまり
        第七章 経済大国日本−オマツリ社会(その発生からマンネリ化まで)

      
第三部 世界を理解するための宗教・思想・芸術の見直し

        第一章 宗教・思想の相対化
        第二章 古代ギリシアからヘレニズムまでの流れ
        第三章 イスラエル・ユダヤの一神教からキリスト教へ
        第四章 ギリシア・キリスト教的理念
        第五章 仏教−主に大乗経典によってみる仏法の真髄
        第六章 東洋と西洋の違いについての単位的動物意識がらみの考察

      
第四部 未来における東洋や日本の意義 

  
 
                 著者略歴

邦 枝 幸 男 
(くにえだ ゆきお)
   

 1929年 長野県生まれ
 1949年 旧制松本高等学校卒業
 1952年 京都大学卒業
  同年  東京の化学系企業に入社
 1998年 退職
                主要著書
     『日本的人間性の研究』 (リーベル出版,1996年)
     『東洋と西洋の違いの本質は何か?』 ((株)近代文芸社,1996年)





発行所: リーベル出版(Liber Press)

 
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