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表紙 マシュー・アーノルド詩集 続編

村松眞一著 (むらまつ しんいち)
四六判,上製箱入り,160頁
定価:本体 2,000円+税
初版発行日: 2001.4.30
ISBN 4-89798-608-7
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目次

まえがき
海辺のジプシーの子に
メンカウラ
ヘイズウォーター湖の小舟
エマスンのエッセイ集に記す
自然と調和して
プラハの病める王
共和主義の友へ、一九八四年
共和主義の友へ---続き
おもかげ
弧絶---マルグリートに
人生
宿命
青春の興奮
若さと安らぎ
枯葉詩篇
ラグビー礼拝堂
ハイネの墓
ラシェル
ウェストロンドン
「バッカスの祭りまたは新時代」より
訳注
あとがき
 
あとがき(抜粋)

本書は、拙訳「マシュー・アーノルド詩集---二つの世界の間に」(1990年)の文字どおり続編である。先の翻訳で彼の代表作をほぼ網羅したつもりであったが,その後ぜひ訳出してみたいと思う彼の詩がほかに二十数篇あり、この度それを訳詩集として公にすることとした。それぞれ、まとまった作品としては本邦初訳のものが多いかと思う。
アーノルドは若いころ、相当なダンディーぶりを発揮したことはよく知られているが、内面の詩的意識はつねに人間の行き方全体に関わっていたと思われる。十九世紀英国の典型的なヒューマニストであった彼は、近代という分裂の時代に生まれ合わせ、古典的叡智と、イギリス詩の伝統感覚と、世界人的批評意識を以って、この時代を生きぬいていった。この訳詩集を編んで、彼の宗教性と言おうか、その信仰の空洞化が、云々されるにも拘らず、神(運命)・自然・人の関係を想う魅力ある特有な詩的美意識とその雰囲気を、つよく感じざるをえない。従って翻訳の努力もまた、それを能うかぎり忠実に日本語で表現することにあった。 (以下省略)
 
著者略歴

1928年静岡県に生まれる
京都大学文学部英文科卒 文学修士
静岡大学定年退職後、静岡英和女学院短期大学に勤務、退職
静岡大学名誉教授 マシュー・アーノルド、ラフカディオ・ハーン、及び英国近代詩専攻

主な著作

近代英詩の諸相(北星堂書店)
霊魂の探求者小泉八雲---焼津滞在とその作品
マシュー・アーノルドの美意識---魂の癒しを求めて(リーベル出版)

翻訳
マシュー・アーノルド詩集(英宝社)
焼津における小泉八雲---四つの随想(静岡新聞社)
 
 
 
 


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