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表紙 学校英語は
なぜ悩迷するか


鈴木忠夫著 (すずき ただお)
四六判,並製,202頁
定価:本体 1,300円+税
初版発行日: 2000.12.31
ISBN 4-89798-598-6

言語教育の理念から出たものを活用する指導方法がある一方で、それとは関わりのない学習の実際がある。能力差のある学習者に、一様一律の基準枠で行う公教育制度の矛盾を指摘し、実際の現場における教授法の基本を紹介する
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                まえがき(抜粋)

 英語は、いま、日本では必要で、重要な役割の言語である。日本人は、英語に弱いという。なぜ、英語ができないか。その責めは英語教育に向く。その習得の場が学校で、学校の英語が、その指導が、批判の矢面に立たされてくる。その非難は一方的で弁護が無い。
 学習の場は、制度の中の学校である。枠には、基準、規制がある。「学ぶ、教える」の舞台が、実践の場として、筋書き、セリフの台本が用意されている。およそ物ごとは、「成るべくして成る」という。また、ものごとには二極がある、片方だけが良い悪いとは言えまい。一方的な思いこみもあろう。
 そう考えて、実践の場のことを掘り起こせば、なにかの発見もあろうかと思う
 日本語のなかのカナ語は急増している。衣食住はもとより、日常会話が、カナ語と思う言葉で満ちている。それを欠いては、意思疎通しないという。しかし、その言葉の意味は正確ではない。そのため、「誤解とは思わぬ理解」が生じている。なぜかと考えたい。
 
           目 次

まえがき
1.自国語と異国語
2.言語活動の基盤を考える
3.学校英語の現実
4.言語材料の範囲と程度
5.参考付録として
おわりに
 
                 
 
                  著作者略歴

鈴 木 忠 夫(すずき ただお)

大正3年5月7日 神奈川県に生まれる。
昭和7年 小田原中学卒
昭和11年 東京高等師範(英語)卒
滋賀県(八日市)、東京府(立川・国立)の旧制中学校で英語担当。
昭和21年 新制度下、神奈川県(湘南)。
昭和26-27年 GARIOA留学でミシガン大学に。Fries,Marckwardit,Ladoに学ぶ。
昭和34年 神奈川県教育委員会(指導主事、指導課長)。
昭和38年 横浜平沼高校長(39年県教委へ) 昭和40年 新設・貿易外語高校      (長)。
昭和43年 新設・外語短大教授、付属高校(長)。
      (兼)神奈川大、フェリス女子大(非常勤)。
昭和58年 定年引退後、専門学校(長)などに関わる。
昭和60年 勲四等旭日賞を受ける。
    以上の間に、県高校英語研、文部省学習指導要領の改訂などに参画。    英語教育誌に執筆など。
平成13年9月 逝去。

主な著作 英語教育-素人と玄人(清水書院・昭58)
     シェイクスピアからの知恵の言葉(リーベル出版・平2)
 
 
 


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