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書籍詳細

刊行の挨拶


◆一般の人の常識と、物理学の常識とでは大きなずれがある。
例えば、相対論では、光速近く走る乗物から出る光は、その方向に光速で進むとか、
空間を占める媒質エーテルは存在しないとかいう。量子論では、量子は波であり、
粒子でもあり、確率でしかものいえない。又、いろいろの素粒子の反応と逆反応の
確率が等しいと要求する。素粒子物理でも、ハドロン(強い相互作用をする素粒子)には、
小質量の電子が、ド・ブローイ波が大きすぎて入れないとか、近づく程、大質量の粒子が
関係しているとかいう。

◆このようなことから、一般の人は、現代物理学の特に粒子に関する物理には、
はじめから聞く耳持たないという結果になって、そういうものをすぐ受け入れられ
る秀才だけのものになっている。しかし、筆者は、一般の人の常識こそ本当の常
識で、自然界でも、その極めて常識的なルールが支配して構築されているに違い
ないと直観し、上述の物理学の各面にメスを揮い、特に、素粒子の構造面の謎を
深く追求し、相当の成果を得たものである。


                                                                              神奈川大学名誉教授   仁 平 群 治



        


            
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